敗者にかける言葉が正直見当たらない件

シーズン終盤につき対戦挨拶は終了後だと嬉しいです。

 

ランクバトル最終盤になると、このようなプロフィール文を設定しています。

「負け」って正直悔しくて、別にそこまで悔しく無い場合ももちろんあるんですけど、本当に世界をぶっ壊して自分が消えたい衝動に駆られる負け方とかすることがあるんですよね。

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世界で一番無様なシングルプレイヤーは僕だと自負しています。

この時、本当に全てに嫌気がさして対戦相手にも「対戦ありがとうございました」とだけ言ってその後は本当にもうずっと消えたくて消えたくて、再生数も6万回だったりするんですけど正直今でもこの数字は受け入れたく無いです。今でも鮮明に思い出しては勝手に気分が悪くなったりします。

とは言えこの感情って別に僕個人のもので人からどう映ってるかとかは全くわからないんですよね。仮に当時の場に対戦で負けた僕と、もう一人運営しててインタビューを振る僕がいたとしても、対戦で負けた僕の気持ちを理解し切ることは不可能です。テレパシーとか使えませんし。

そんなわけで、負けた人がどれだけ辛い思いをしているかとかってわからないんですよね。例えばこの試合に勝ったら好きな子に告白するんだって意気込んでるゲームで負けたりしたら落ち込むだろうし、入院してる子供に手術を受けるための勇気を与えたいとかだったらまあ多少なりとも落ち込むと思います。

対戦内容だけではなく、人それぞれにバックグラウンドや葛藤、思いや哲学があって、その上で「対戦」が成り立っています。大会の運営はそれを作り、彩るのが役目です。

だからプレイヤーの想いにはなるべく答えてあげたい、ってのが本音だったりもします。

とは言え負けて悔しく無いプレイヤーはいないというか、喜ぶプレイヤーっていないと思うんですよね。友人といい勝負をして負けてしまったけど優勝おめでとうはあると思うんですけど、その根底にあるのは悔しさだとは思います。そんな中でインタビューってしていいのかな...というか当時の僕は本当に話しかけるくらいなら56してくれくらいに思ってたまであるのでずっと迷ってる部分でもあります。

準優勝がすごいこと、というのは事実ですが優勝がもっとすごいもの、以前に準優勝者だって敗北者です。負けたから「準」優勝で終わります。つまりは一回は悔しい思いをするわけです。

だから僕個人としては敗北者に声をかけるのはめちゃくちゃやりたくは無い、というのが本音だったりします。普段の葉桜杯はちょっと手間だからやらないとか、こういう理由があってやらないんですけど、オフって結構ここの扱いが難しくて、慎重に取り扱いたい部分ですよね。

 

優勝者を讃えるのが最大の使命ではあるんですけど、そのためには敗北者に対する救済というのも優勝者を讃えるための手段だったりもします。ここら辺は長年大会をデザインしているとわかるんですけど、どう扱うのが正解かは本当に難しいです。

とはいえ大会が「発信の場」になっている以上、しゃべりたいのであればしゃべらせたい気もするんですけど、やっぱり一番かっこいいのって優勝者だと思うので、今後は優勝者にフォーカスするのが「対戦競技イベント」としては美しいのかなと思いました。

 

ちなみになんですけど、僕はランクバトルでは基本的に対戦挨拶とかは滅多にしません。来たら返しはしますが、「よろしくお願いします」と「ありがとうございました」しか言わないようにしています。