◯◯ケアしろよ

誰も幸せにならない記事

 

最近麻雀をやることが多いのだけど、当然僕は初心者である。

ゲームにおける初心者と上級者の違いは「見えている選択肢の数」であるわけで、麻雀においての僕はこれがめっちゃ少ない。

 

ポケモン勢に対して言うと、
・相手の選出画面でバドレックスが見えています
というときに僕は、
A:バドレックスのケアをしないといけないからイベルタルを出す
B:とはいえオーガザシアンが見えているからバドレックスガン無視でイベルタルを選出しない
の2つしか見えていない感じ。
C:ホウオウとチョッキ持ちを同時選出してまぁ気持ち誤魔化すか〜
みたいな択が見えてない場合、AorBでしか考えられない。

結果としてAを選んだりBを選んだりするけどCの発想は一生出てこないから結局Bを選んだときに「黒バドケアしろ〜〜〜〜〜〜」とキレられる。

ポケモンはじゃんけんと同じで「自分が出せる手(選出)」が限られているゲームなので、相手のグー100%に対してはパーを3割しか出してなくて結局押し切られるみたいな展開になりがちでこれが「パーをケアしろ」って言ってるようなもん。

ポケモンって6手だからもう少し複雑なんだけどイメージとしてはこんな感じ。

 

結局初級者のトンデモプレイングは己の選択肢の少なさから生み出されるので「◯◯ケアしろ」と言われても「だってAかBしかないんだもん」としかいえず、これが結構窮屈で"ポケモン強者"が嫌われる原因。まあ麻雀しててもこれは「初心者の僕がゲームを理解してないから読み合いが成立しない」みたいな話と理解できても一般人がゲームに対してそこまで理解を深めようという意思を持てるかと言われたら怪しいし、「見えてないもんは見えない」問題でしかないのもネック。

だから実況するときも「ここのケアができてないっすね〜」とは言わないようにしてるし、言うとしても「バドのケアってイベル出せば良いけどザシオーガ見えると出せないんすよね〜」みたいな話題になってくる。

 

こういう話ってこの前少しあったけど、発展するとくろこさんVSさにーさんのような対戦でも起こる問題ではあるので、このゲームのおもしろい部分なのにそこを当事者の怒りと謝罪でしか表現できないのはもったいないなーと感じている話。

 

BO3の面白いところは1戦目と2戦目でお互いの試合の理解が深まる(その対戦が上手くなる)から3試合目で良い感じの読み合いが発生するところにあると考えていて、「負ける側の理解が深まるとより綺麗に負けてしまう」という現象が発生する。
僕とすのーほるんさんのBO3なんかはわかりやすくて、1,2試合目は構築差で僕が有利に進んだけど、3試合目は彼のゲームに対する理解の方が深かったから負けてしまったねみたいな話になってくるのかなと。

企画とか考えるときに「BO3は視聴者が退屈」みたいな話が上がってて、やれチーム戦だの実質BO3だのみたいな話は上がるけど、ポケモンのBO3の本質ってこういうところにあるのでは?と思うし、まずはそこをどう見せるかでしょってのが個人的に大切にしてることですね。

僕自身配信に力を入れているイメージを持たれていると思うけど、それよりかは「プレイヤーがベストを尽くせるか?」に重きを置いているのでここらへんでよくすれ違います。250戦以上も他人のBO3を見て喋っていると多少は理解できる気がする。

 

配信やコメント、フィードバックを見ている感じ、くろこさんや攻め意識さんはここらへんの読み合いに楽しさを見出している印象なのでプレイヤーが行き着く場所だと考えてるのだけどそんなでもないんすかね。どなんすかね。