ボスラッシュの反省と改善

ポケモン界隈で僕が知ってる過去の上位者招待企画はとげうなぎカップとボスラッシュとZ-fesの3つで、この中で関与したのがボスラッシュだけなのでボスラッシュについては色々言える。

と、いうのも僕自身ボスラッシュという企画自体をあまり良いものだと思っていない。理由は3つ

・界隈のコンプレックスを助長させるものだから

・対戦勢による企画が至高という風潮を作り上げてしまったから

・仲がいい人同士によって大会をデザインしつつ、それを利用した政治が行われたから
まず「コンプレックスを助長させる」こと。
ポケモンランクバトルは基本的に評価システムは順位準拠、かつコミュニティから得られるコメントで成り立っている。公式からは祝われない分、ユーザー間のコミュニケーションによって評価が行われる。とはいえこれは個人間で行われるから健全な体制になっていたのであって、何者かによって公的機関を作り、そこでの評価価値を創るのは非常に怪しい。というか基本的に上手くやるのは不可能で、「ランクバトル」主体でも反発は起きるし、かといってその代わりのシステムを求めても何かしらの漏れは発生する。ちなみにムゲンダイカップは僕が参加できないことを利用してこのコンプレックスの助長を抑えた。僕が大会に対してとやかくアクションできる権利を主張し、他ユーザーにもそれを求めた。

次に「対戦勢が〜」言い換えれば「エアプによる企画がカス」という風潮を作ってしまったこと。
これがまあまあ罪で、そもそもトッププレイヤーはめちゃくちゃ忙しい。これはそもそもボスラッシュ運営が企画の構造を理解していなかったことに加えて、「レートで一定の価値がある2200を達成していて、かつ大会運営も当時の最先端で行っていたバカ」がいてしまったことによってこの風潮が本格的に生み出されてしまった。
それは置いといて、元々「なんでレートやらんやつがそんなにイキるねん」みたいなコメントはいくつかあって、僕はそれを言われるのが嫌だから結果を出した、という構図。これをやってしまうとやっぱり頭のどこかには「結果至上主義」みたいなのが出てきて、ボスラッシュはある意味ここのコンプレックスが最大まで増幅された企画でもある。

とはいえ企画をある程度やるとレートとこれの両立はかなり難しいことを悟る。実は第2回ボスラッシュの参加権を僕は持っていなかったけどててふランドゲンガーでギリギリ獲得(できすぎ)。そこで滑り込んだら発信活動と大会運営に熱を注ぎ始めるようにした。が、これも上手くいかず、結果が思うように出ないコンプレックスに付き纏われる形に。切り離すのが本当に難しい。
とはいえBattleFrontierに関してはここはかなり改善してて、きちんと運営する人は欲しいよねということでばっどさんとJPNさんに協力をいただいた。というかばっどさんは普通に強い人だったので何か色々都合がいい(今でもそう)
とはいえ、運営を実質招待参加者枠みたいな風潮を作ってしまい、これはこれで普通にシステムとしてよくなさすぎたので現在では改善に取り組んでいます。(モデレーターも個人的には合格点には届いてないシステムだったりもする)

そして「宗教政治」が行われたこと。これははくしゃくさんの構築記事に書いてあった「あくび+まもる」について色々言及した人が不当に叩かれたり、みたいな件や他にも色々あって、みたいな感じだったはず。
とはいえものすごい宗教政治が出来上がってしまい時すでにお寿司。現在では改善に取り組んでいます。

・これらを解消するための葉桜杯

まずはコンプレックスを生み出すという点。葉桜杯は招待性もクソもないので基本的にコンプレックスは産まない構造になっている。葉桜杯は「解説」というポジションが「誘われない」というコンプレックスを生みかねなかったけど、活動の中でみんなが目指せるポジションにしたいねということをみえる場所で発信していたのでここに関しては大丈夫だった。
と、思ったら「たかきおすは嫌いだから葉桜杯に参加するのはアレだけど、あいつらが目立つのが不愉快」などと申す人たちがいて、ここに関しては諦めた。すまん。
ここに関しては黎明期の3人の協力があってなんとかなった部分。

次に対戦勢による企画が至高という風潮。
葉桜杯に関しては僕が対戦を意図的に減らすことによって運営専になったり、きちんと運営の実力ベースで力になりそうな人にお願いをしていたりもするので、葉桜杯運営に関しては無問題。とはいえ、やはり現行プレイヤーの発信力や活動は大事なのでそれらの協力は欠かせなかった。じゃあどうするかというと、解説というシステムを経て「界隈作り」に協力してもらい、葉桜杯経由で活動することで色々できるようになった。
ここで解説の人に対して僕がどういう意図で運営を行なったり、スポンジ・塩麹、8luの3人にアクションをお願いしたりしてるかの説明はすごく丁寧に何度もやった。
今で言うくあぐ君とのFBくらいの頻度でやってたまであるんだけど、今の解説にそこまで入れ込んでいないのは僕と3人との流れを見てきた人たちだから。あと3人みんな忙し目だったりもする。結果出すのって結構大変だったり忙しかったりする。僕がやったことがあるから分かる。

・宗教政治
僕に声をかけにくいはまあ運営の価値が理解されてなかっただけでなく、そもそも実力不足だった説(あとPR不足)があるとは思うのでそれは置いといても、「素行」とかいう完全主観による判断によって「多くのプレイヤー」の選定が行われたのが問題。
指標が曖昧な上で進め、そこをきちんと明かさなかったのが問題、とはいえ明かすわけもない。というか明かせないラインならそんなの設けるな、とくらいには言いたい。

・企画慣れ
そもそも僕がポケソルのPWTを見ていて思ったのは企画者、プレイヤー、両方に企画慣れしてる人がいなさすぎるのがやばいと思っていた。イベントって盛り上げ方みたいなのとか、楽しみ方みたいなのとかもあったりするけど、ここが本当に両者に皆無すぎてウケる。ので、葉桜杯は解説の人経由で「葉桜杯の楽しみ方」をきちんと発信したりしていて、葉桜杯に参加する人は「葉桜杯の楽しみ方」を履修した上で参加することになっている。

 

まとめるとボスラッシュでの失敗がこれ。

・界隈のコンプレックスを助長させるものだから

・対戦勢による企画が至高という風潮を作り上げてしまったから

・仲がいい人同士によって大会をデザインしつつ、それを利用した政治が行われたから

ここら辺を上手く解消できればなと思って葉桜杯をデザインしていった。

・コンプレックスの原因
▶︎自分が評価されない、結果を出しても正当に評価されないんじゃないかという恐れ

解答:きちんと評価してあげる場をたくさん作る。

・風潮
▶︎対戦ガチ勢は忙しいので運営専という役職は絶対に必要

解答:自分が表向きは対戦があまりできない人間として活動することで、対戦が強くない人の権利も主張できる。

・政治
▶︎所属意識の欠如、当事者意識の喪失、疎外感の増幅

解答:オープン制のトーナメントで誰でも参加できる形式にする。関わりたいと言った人と向き合う姿勢を見せる。参加者のアクションに反応してあげる。

これによって参加者にコミュニティへの所属意識を強め、短期目標を持って活動してもらう。

とにかく7世代で壊れたコミュニティを立て直すようにした。この3つを改善すればいわゆる「民度が低い」は解決できる問題だと予想した。

・やんちゃな人の心理
荒らしや警察はそうだけど、基本的には「何者かになりたい」という心理が働き、一番手軽に存在を主張できる手段に走りがち。正味、ランクバトルで二桁とか2000って、少し運が良いよと行ってしまうラインなので(継続は大変だけど)ランクバトルに大きな価値がある以上、一回結果を出せれば実績ベースでの主張は問題なく行える。
こうなると後は活動するだけで売名自体はできる。後は迷惑者になってぶんまわすだけ。7世代は終盤の過疎とボスラッシュや僕自身が生み出した文化によって、結果も出しやすくコンプレックスを生み出しやすかったからまあ色々な人間が現れてしまった、みたいな話だとは思った。

 

今では若干クサいけ集団は無いとは言い切れないけど、まああれくらいなら現状問題なさそうだし、全くないと言うのもそれはそれで不気味なので今の民度感は結構好きだったりする。

ただ噛み合いがよかっただけだろと言われたらそれまでだけど、自分の中では理屈が通ってるし、生み出されるべき結果だったと思う。

分からんけど今後上位者企画をやる人がいたら気を付けてくれればなーと思いました。ムズイんすよね、本当に。7世代の界隈が荒れてたって噂はいくらか聞くとは思うのだけど、けっこー僕のせいな部分が大きかったりすると感じています。