剣舞呪いミミッキュ解説

「なんやかんやできる」

 

必ず1回は聞いたことがあるであろうこのセリフ。

 

一応だけど今回は傾向の話。

 

ミミッキュの強さを理解するのに必要なのはまずこれらの要素

・1匹あたり技スペースは4つしかない
ポケモンは最大で2つしかタイプを持てない

(テラスタルで3つやんけw)
 技は覚えるのであれば何でも覚える、というわけではなくその数が限られている。よってそのポケモンに担わせたい役割に合う構成をその4枠に落とし込む必要がある。加えて、ポケモンには「攻撃技」だけでなく「補助技」もある。

 

まず結論だがそもそもポケモンの技は可能なら1個で良い。100%当てられるなら「ぜったいれいど」ワンウェポンでポケモンの技構成は絶対に完結する。

もちろん現実だとそうはいかない。多くの相手をする必要はあるし、それに伴いサブウェポンは増える。

一旦は具体例

@こだわりメガネ

このポケモンは霊+妖の技範囲が広く、基本的にはこの2ウェポンで完結する。
ぜったいれいど」ほどでは無いが、他のポケモンに比べて採用するべき技が極端に少ない例となっている。

(逆に多くなりがちな例)

・メインウェポンが優秀なら採用するべき攻撃技は少なくて良い・・・①

これにより何が起きるかと言うと、「空いた技スペースに補助技を入れる」ことがしやすくなる。

補助技の多くは攻撃技に比べて「ハイリスクハイリターン」の要素が大きい。

そのターン稼げるはずのダメージレースを破棄し、ゲームの展開を見据えた選択が大きくなるため。しかし、場面によっては「ローリスクハイリターン」になる傾向も大きい(運用時の偏差が大きい)ため、安直な採用は基本的に有効でないケースが大きい。

ダメージレースを稼がなければいけないゲームにおいて(相手を3体倒せないと勝てないので)、それは破棄するのはリスクだとする

・補助技の採用はリスク・・・②

 

相手にダメージを与えないといけない、だから「サブウェポン」を採用しなければならない。

じしん、テラバースト
(電気、地面テラスは耐性の面で優秀なので疑問かも)

じしん

一説だがカイリューの採用率が一番高い技は「じしん」

じしん優秀すぎわろたw

けたぐり、テラバースト

・サブウェポンを望んで採用するポケモンはいない・・・③
≒必要に迫られて採用する

つまり、

・サブウェポンを採用しなくて良いポケモンは技スペースが余る・・・④

・サブウェポンを採用しなくていいなら補助技を採用するリスクが小さくなる・・・⑤

→サブウェポンが無くてもダメージを稼げるため

ここでタイトル回収

@いのちのたま

じゃれつく/かげうち/のろい/つるぎのまい

このポケモンは「じゃれつく」のみで攻撃技が完結している。
先制技の説明は長くなるのでまた今度。

残り二枠に補助技を差し込んでも自身の攻撃性能を落とすことは無い。2つの補助技採用のリスクが極限まで低い状態にある。

 

ポケモンの補助技の採用意図

- 展開(戦術や構築分類の展開とは別)

(i)バフ
例:つるぎのまいりゅうのまいりゅうのまい
1ターン放棄することで、その後の連続ターン(相手に行動させない)を狙える。

(ii)妨害
例:あくび、かなしばり、アンコール、おきみやげ
相手の行動を制限したり、デバフを入れることで、自身が動きやすくなる。

(iii)ダメージレース補助
例:どくどく、どくびし、ステルスロック
ダメージレースの補助を行う。

- i~iii とは別カテゴリ

(iv)まもる
例:まもる、キングシールド、トーチカ
ターンを稼ぐ事で得られるアドバンテージがある時に有効。他の補助技と組み合わせて使う事が多いが、採用率は高い。

(v)展開阻止
例:ちょうはつ、のろい、ふきとばし、ほろびのうた
相手の展開を阻止する。展開とはここでは「(i)~(ii)によってアドバンテージを得ようとする動き」を指す。「妨害を妨害する動き」ができる。

(vi)回復
例:はねやすめ、じこさいせい、ねむる
回復できる。

(vii)みがわり
これら補助技(を主体に戦うポケモン)全てに対してアドバンテージを取ることができる。

他にもあるかな...?(バトンタッチとか)

これら7つは攻撃技では達成できない(ケースが多い)

@いのちのたま
じゃれつく:メインウェポン
かげうち:先制技
のろい:展開阻止
つるぎのまい:バフ

このポケモンは自身が全抜きを狙うこともできれば、相手の展開阻止も行える。

攻撃技は少ないが範囲が十分に足りるため、「攻撃では行えないことを、十分な攻撃性能を確保した上で可能としている」ポケモンだから強い。
ミミッキュの場合は「ばけのかわ」により、補助技を使用するターンのリスクが小さいのも追い風。

「攻撃では行えないことをやろうとすると、十分な攻撃性能を確保できなくなるポケモン(と、現状されている)」

「そもそも攻撃しかできないポケモン

 

アタッカーに補助技を組み込む場合は基本的に「展開」と「展開阻止」の2つを組み合わせると「一方的に展開できるアタッカー」が完成する。

ミミッキュはこれに該当するため、「相手の展開を阻止しつつ、こちらの展開を見据える動きが可能」な「なんでもできるポケモン」が実現できる。

こうした1wで完結した上で実戦登用が可能になったポケモンは強い傾向にある。
ミミッキュとは別系統のポケモンもいます)

ねっとう、みずしゅりけん、ちょうはつ、まきびし

じしん、あくび、ふきとばし、ステルスロック

シャドーボール、ほろびのうた、まもる、みちづれ

シャドーボール、キングシールド、みがわり、どくどく

おんがえし、みがわり、りゅうのまい、はねやすめ

ねっとう、どくどく、じこさいせいくろいきり

テラバースト(飛)、アンコール、りゅうのまい、はねやすめ

 

画像

マスカーニャ以外はなるべく強い構成を意図して組まれたポケモンが多いですね

 

とはいえ偶然こうなったので、自然とこうなることが大事かなと思います。意図しても生まれにくいので。