【はじめに】
こんにちは、たかきおすです。今回は久しぶりに構築記事の投稿です。僕自身は満足の行く結果を出していないのですが、一緒にこの構築を使った人から記事を書いてほしいとのお願いを受けたため執筆に至りました。
今回はヒートロトムを主軸に据え、ゲンガーとメタグロスを展開して制圧する構築になっています。
本構築は元々考察段階において「メタグロス+ヒートロトム」を軸として運用していたのですが、参考にしたメタグロス軸の都合上いくつか気になる点がありました。
・崩しの手段があまりにも乏しかった事
・相手のメタグロスが重たかった事
それらに加えて、
・相手のメタグロスの取り巻きにゲッコウガ、ミミッキュ、ヒートロトムなど、上から制圧された際に後手をとるポケモンが多く採用されていた事
この事も気になった次第です。これらの回答を得られるゲンガーを組み込んだ所、想像以上の好感触が得られました。
そこで今回は、ヒートロトムの性能を再評価した後にゲンガーから構築を組み始めることにした次第です。ただし、ヒートロトムとの相性補完が優れていることやゲンガーが苦手なカプ・テテフに対して圧力をかけられるメタグロスの採用は自然と決まりました。よって最終的には2つの軸に収まっています。
【構築紹介】
メタグロス@メタグロスナイト
特性:クリアボディ
せっかち:155-181-135-122-110-134
アイアンヘッド / くさむすび / じしん / がんせきふうじ
ヒートロトム@ホノオZ
特性:ふゆう
ひかえめ:157-63-127-172-128-106
オーバーヒート / めざめるパワー(氷) / どくどく / ボルトチェンジ
ゲンガー@ゲンガナイト
特性:のろわれボディ
おくびょう:165-63-82-151-106-178
シャドーボール / ほろびのうた / まもる / みちづれ
ランドロス@ジメンZ
特性:いかく
ようき:165-197-110-x-100-157
じしん / うちおとす / みがわり / つるぎのまい
ミミッキュ@きあいのタスキ
特性:ばけのかわ
ようき:131-142-100-x-125-162
かげうち / じゃれつく / シャドークロー / つるぎのまい
カプ・レヒレ@こだわりスカーフ
特性:ミストメイカー
ひかえめ:145-72-135-161-151-137
なみのり / ムーンフォース / れいとうビーム / トリック
【構築概要】
・ヒートロトム(以下、ヒトム)を用いた対面操作からメガシンカポケモンでの制圧
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まず、今回のコンセプトです。この2匹のメガシンカは共通して地面技が効抜群という大きな弱点を抱えています。それを踏まえ今回は対面操作ができて地面の一貫を切れるヒトムを主軸に据えることで自然とこの2匹を選出できるようにしました。霊獣ボルトロスでは初手に置いて有利対面だった場合に大きな負担をかけにくい事、霊獣ランドロスは同じ理由に加えてゲッコウガに対して明確に不利を取ってしまう事から十分な差別化を得られています。ある程度速い炎タイプという事で「こだわりスカーフ」を警戒させられるのも理由の1つです。
また、相手のメタグロス軸に対してゲンガーが有効とはいえ、メタグロス入りの構築はリザードンが同居している物も多く、それらに対してゲンガーだけでは安定しないと感じることも多々ありました。加えて、ゲンガーをヒトムに添えた際に数値の低さも相まって相手の「炎タイプ+カプ・テテフ」が致命的に重たくなってしまうデメリットが発生します。そこで今回は初手で雑に投げても、対面操作から繰り出しても活躍しやすい型のメタグロスを第2の軸として採用するに至りました。
以下、メタグロスとゲンガーそれぞれのルートについて解説します。
- ゲンガールート
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まずゲンガーを選出する場合、初手でヒトムを出し「ボルトチェンジ」からゲンガーに繋ぎます。そのあとゲンガーで相手の一匹を落とした後に「みちづれ」で二匹目も処理します。最後にミミッキュをぶん投げて終わりです。単純なムーブに見えますが、ゲンガーで二匹目を処理するのがかなり難しいため、この選出は安易にできません。また、ゲンガーで一匹目を落とした後に相手からミミッキュが死に出しされた場合は裏のミミッキュに引いて無理矢理削ります。詳細は後述です。
また、「カバマンダ」に対してはミミッキュよりも機能するカプ・レヒレを選出していました。加えて、ゲンガーを初手に置いた場合に大きなアドバンテージを得られると見込んだ場合にはゲンガーを初手に置きます。
- メタグロスルート
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次にメタグロスを選出した場合です。こちらは特に選出順などは考えず3匹で戦います。基本的に初手はメタグロスかヒトムを置き、裏にミミorレヒレのいずれかを置きます。ゲンガーとメタグロスが誘う炎タイプに対して「意外と」厚い選出です。メタグロスの構成上「誘い殺し」もコンセプトとして設定しました。それでも、なんやかんや汎用性が高いポケモンであるためこちらは思っていたよりも選出機会がありました。
加えて、以下ルート説明において解説しきれなかった部分です。
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このミミッキュが最速の理由ですが、ヒトムからゲンガーを展開した際に相手の死に出しからミミッキュが出てくるケースが一定数存在しました。その際にゲンガーをいったん下げ、「きあいのタスキ」を持った最速ミミッキュで相手のミミッキュの皮剥がしてから、その後でゲンガーで詰めていく動きを取ります。すると相手のポケモンが残り1匹になるため削れたヒトムと盤面にいるゲンガーで3匹目を処理してゲームエンドです。
そもそも、「きあいのタスキ」を持たせたミミッキュが担う「ストッパー」という役割を果たす際に陽気で火力が足りると感じたことから、相手のミミッキュに対して確実に動けるようにしました。
・ランドロス →
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基本的にはサイクルを回す構築や「受けループ」に対して、ゲンガーと合わせて選出します。このランドロスの障害になり得るポケモンをゲンガーで処理した後にランドロスを展開するのが基本ムーブです。
また、並びを見てリザXを読み切った場合はこちらのポケモンを軸に選出を組み立てました。その場合、ランドロスの裏にメタグロスを添える感じになります。
・カプ・レヒレ →
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ゲンガーが「シャドーボール」1ウェポンであることに加えて、メタグロスとヒトムを軸にしていることから相手のゲッコウガがとても重たく感じました。そこで今回はカプ・レヒレに「こだわりスカーフ」を持たせてみました。「ミストフィールド」の性能と自身のタイプから「カバマンダ」に対して大きく圧力をかけたり、時にはスイーパーになってくれました。「水タイプに強い水タイプ」という事でゲンガーと合わせて相手の水タイプを牽制することができます。それによって万が一の場合引いて対処する事まで含めた上で強引な「ヒトム初手置き」を可能にしました。
もちろん、「こだわりスカーフ」特有の奇襲性能も採用理由の1つです。
【終わりに】
ここ最近ずっとカバマンダを使用していた僕自身がヒトム軸の構築に触れたのは今でも少し違和感があります。ヒトムが環境に刺さっていたかは不明ですが、ヒトム特有のムーブが広まっていなかったり、選出画面における駆け引きが独特な物もあってか数値のわりにはやたら機能してくれました。ただ、シーズン終盤を戦った中でこのポケモンの限界が見えたこと、どうしても相手依存の動きが多いことを実感したため構築記事執筆に至りました。
加えて、記事を書く生放送をしてみました。
時間に余裕がある方はぜひ。ポケ勢史上初。多分。
(チャンネル登録してくれると喜びます)
それと構築名ですが、アグロと言うほど対面選出をすることもなければ、構築に回復技を持っているポケモンもいないため過度なロングゲームも起こりません。加えてちょうどヒートロトムを主軸に据えていることからこのような構築名にしてみました(^q^)
【結果】
冒頭の通り、今回の構築は僕ともう一人のプレイヤーと一緒に使いました。
・たかきおす
Fin 2033 TN Moon 最終 125位
・しのぶ
Max&Fin 2111 TN Acerola 最終 33位
【参考】
参考にしたメタグロス
【小話】
最終日早朝
「なぁ、俺2100チャレや!」
「僕もです!これは一緒に乗りましょう!!」
「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
・・・
「つらい。」
ちなみに今回の構築ですが、ここ最近で通話する機会が増えたしのぶさんとチューニングを行いました。構築記事に関しては異論があるとは思いますが冒頭の通りお願いされた事、そもそもしのぶさんに相談する前に大方記事をメモ代わりに書いていたこともあって僕が執筆した次第です。
僕一人では決して完成しなかったこと、なにより強さを証明してくれた彼にはとても感謝しています。彼も感想文的な物を書いたようなのでぜひ見に行ってみてください。