スイスドローの大会にやるにあたって

こんにちは、たかきおすです。今回はスイスドローの大会をやるにあたって便利な「Battlefy」というツールの紹介です。Discordに続き今回はこのツールを紹介していこうかなと思います。

battlefy.com

・そもそもスイスドローって何ですか?
ポケモンもレートだけやっているとあまり耳にしない言葉かもしれませんね。大会の形式です。
一行で言うと「勝ち数が同じ人同士がランダムにマッチングするシステム」です。
例えば初戦でこのようにマッチングしたとします。1回戦目は完全にランダムです。

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この組み合わせで試合を行います。それぞれの試合の勝者と敗者を確認します。
勝:f:id:kiossamu:20170703005306p:plainf:id:kiossamu:20160612211912p:plainf:id:kiossamu:20160211015259p:plainf:id:kiossamu:20161117014858p:plain
負:f:id:kiossamu:20171024184424p:plainf:id:kiossamu:20160611151449p:plainf:id:kiossamu:20160211015305p:plainf:id:kiossamu:20160925010154p:plain
結果が出ました。この結果を踏まえて2回戦に進みます。2回戦以降のマッチングは同じ勝数のプレイヤー同士がランダムに当たるので、

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このようなマッチングになります。これを複数回繰り返すことでプレイヤーに順位を付けていく形式をスイスドロー形式と呼びます。
今世間で話題のシャドウバースやハースストーンといったデジタルカードゲームの方では主流の形式で、ポケモンでもWCSやその予選でのJCSでもこの形式が採用されています。複数回試合をこなすことで運負けの比重を減らせることに加えて、予選にこの形式を採用する場合プレイヤーに必要とされる条件をブロック予選に比べて統一できるというメリットがあります。

しかし、オフライン大会ではこういった形式が主流なのですが、オンラインの大会だとやる人があまりいません。どうしてでしょう。
答えは運営とプレイヤーの手間です。どうしてもシステムが複雑な事に加えてそれを運用するためのツールの操作がめんどくさいなどと言った理由で運営が億劫になりがちです。

しかし、Battlefyを使えばそこら辺の手間を「比較的」解消できます。オンライン大会で手軽にスイスドロー大会を実現できるのです。もちろん普通の大会よりちょっと複雑なので皆さんにやってもらう事が幾つかあります。

・アカウントの作成f:id:kiossamu:20160223173049p:plain
大会に参加、結果報告をするためにアカウントの作成が必要となります。Battlefy専用のアカウントですが、GoogleTwitterのアカウントを連携させて作成することもできるので作成もその後のログインも比較的簡単に行えます。ただし、メールアドレスを要求されるのでそこだけは手間かもしれません。ただしアカウント制ですので一度登録してしまえばその後Battlefyを用いた大会への参加はすぐにできるようになります。一番ハードルが高いですがここさえ乗り越えれば楽ですので皆さんには頑張ってほしい所です。

・チェックインf:id:kiossamu:20160617014810p:plain
いわゆる点呼です。その大会数時間前にきちんと参加できますよという意志を表示するために必要です。これはからきおす杯でもやっているので大丈夫ですね。逆に突発大会には向いていませんが、突発大会でスイスドローをやる事も無いのでここには目を瞑れるでしょう。これもBattlefyで行えます。

・結果報告f:id:kiossamu:20160815014622p:plain
ここが一番の革命点です。なんと運営が操作せずとも全員の結果をツールが処理してくれます。従来のスイスドローツールは結果を受け取ったら運営が手入力でツールに入力していたのですが、Battlefyを使えばプレイヤーが報告した結果がそのまま反映されます。対戦組み合わせのシャッフルだけは手作業になりますがワンクリックでできるのでそこまで手間ではありません。この機能はトーナメントでも扱えるのでかなり普及したらとーなめんとくんともおさらばしたいですね。

 

主にこの3つです。アカウント作成だけはめんどくさいかもしれませんが、チェックインと結果報告に関してはいつもやってることですのでそこまで気にならないかと思います。後は見た目がかっこいいから何かすごい大会に参加してる気分になれる()

今回、このツールを用いたスイスドローの大会を定期的に開きたいなと考えたので
Anti Disguise & Z-crystalにて試験的に運用してみました。スイスドローの性質上、システムとしては予選向きなのですが、今回は今後に生かすためという事でこの形式で開催した次第です。

感触としては非常に良好ですので今期のレートが終わったら早速スイスドロー+決勝トーナメントの大会を開こうかなって思います。アカウント作成だけ手間ですがそれ相応のシステムだと思うので協力していただけると幸いです。
よろしくお願いします。

 

・むかしばなしといまのはなしf:id:kiossamu:20160813003044p:plain
九尾杯という大会をご存知でしょうか?ポケモンにも過去にスイスドローのオンライン大会が行われていました。このスイスドローの大会の結果報告も実は自動で行われていましたが、ニコ生のコメントを読み取りそれをツールに反映させるいう独自のプログラムを主催が自分で組み、それを運用していたようです。
もちろん僕がプログラミングに疎いという事に加えて勉強するモチベーションも無いのですが、なにより「大会参加中に放送を見る」というのが参加者の負担になり新規のプレイヤーにはあまり好まれなかったようです。自慢ですが僕も昔この大会に参加して入賞ですがしたことがあります。そこでできた関わりもあって自身の成長に繋がりました。5世代の頃は定期的に行われていたようで、昔の有名強者はみんな参加していた大会のようです。
レートはどうしてもハイレベルな試合をしようとするとレートを上げる時間が必要だったり、そもそもレートを上げても格下の相手とマッチングしてハイリスクな行動を押し付けられたりと健全とは言えない試合が発生していまうなぁと感じているのが僕自身の本音です。ですが、スイスドローの大会を開けば対戦相手と同等の条件で戦えること、なにより短期間で順位が出るので時間が無い人でもハイレベルな対戦に触れることができると思い、この形式の大会が普及してほしいなと考えていました。ただ、あまり見かけないので、「俺がやっちまうか!w」といういつものノリで触れてみました。

スイスドローとは言え運営も大会が始まれば比較的楽になるので配信台システムとかを導入してみようかなとか、あえて放送して勝者インタビューなんかもやってみるとおもしろいのかななんて考えています。

もちろん未開拓の文化ですので、正直どんな問題が発生するかは予想が付きません。それでもあと1年半シングルレートだけをやり続けるだけなのも疲れてしまうのでみんなで何か一つのイベントで盛り上がってもいいんじゃないかな~と思っています。

せっかくTwitterでコミュニティができている訳ですしみんなで楽しみたいな~なんてことを思いました。一応ですが7thの対戦環境やレーティング環境を嫌ってこういう事をしている訳ではないです。そこだけ否定しておきます。

 

まぁあの大会の運営しておいてそんなこと言っても信用される気はしませんけどだってたまにはそういう事したくなるじゃないですか~~。ここ最近結果出なくていじけてるとか決してそんなことは無いですからね!!

【Anti Disguise & Z-crystal】マンダハッサム積サイクル

挨拶】
こんにちは、たかきおすです。今回はこちらの大会の運営をさせていただきました&対戦参加をさせていただきました。

nack-poke.hatenablog.com

7世代新要素をほぼ禁止した7世代シングルバトル、つまりは親子愛、スカイ・フェアリースキンはやてのつばさいたずらごころが弱い世界線の6世代です。
本記事では本大会で使用した構築を紹介します。

【構築詳細】

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カバルドン@カゴのみ
特性:すなおこし
しんちょう:215-132-145-x-130-67
じしん / あくび / ふきとばし / ステルスロック

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ボーマンダ@ボーマンダナイト
特性:いかく
ようき:197-159-101-x-102-167
おんがえし / じしん / はねやすめ / りゅうのまい

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ラティオス@こだわりメガネ
特性:ふゆう
おくびょう:175-85-100-169-130-171
りゅうせいぐん / サイコショック / めいそう / トリック

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ハッサム@ハッサムナイト
特性:テクニシャン
いじっぱり:177-176-133-x-110-85
バレットパンチ / はたきおとす / つるぎのまい / はねやすめ
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ウルガモス@ラムのみ
特性:ほのおのからだ
おくびょう:161-72-85-187-125-167
だいもんじ / めざめるパワー(地) / サイコキネシス / ちょうのまい
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パルシェン@きあいのタスキ
特性:スキルリンク
いじっぱり:125-161-200-x-66-122
つららばり / アクアブレイク / こおりのつぶて / からをやぶる

【概要】
今回は初めてのルールという事でいくらか不透明な事が多かったので、環境予想はある程度に留め、こちらのやりたいことを押し付けていく方向で構築を組みました。
・主軸

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まずは構築軸にハッサムボーマンダを据えました。7世代になってからメガ進化ポケモンが初速から早く動けるようになったため、ボーマンダメタグロスと言った素早さが大幅に上がるポケモンは大きな恩恵を受けています。特にボーマンダは7thでも猛威を振るっており、6thでもある程度活躍していたため最強筆頭と言っても間違いないでしょう。しかし、サーナイトのトレース、ゲンガーのこごえるかぜ、メタグロスの存在などが障害になる事に気付いたため、それらを軸に据えた構築へ確実に有利が取れるハッサムを相方に選択しました。この2匹を軸に選択し、それらの相方にはカバルドンを選択しています。このカバルドンはみなさんご存知の通り起点を作るためのカバルドンですね。初手にキノガッサが見えても投げられるようにカゴのみを持たせてあります(ラムで無い理由は後述)。ここまでを軸とし、周りの3匹を選択していきました。
・対クレセドランf:id:kiossamu:20160116191410p:plainf:id:kiossamu:20160116191424p:plainf:id:kiossamu:20160815010821p:plainf:id:kiossamu:20170904132439p:plain
6thに存在していた強力な「クレセドラン」の並びは特に重く見るべきだと考えました。特にヒードランに関してはこのルールにおいて最強筆頭と思われるので構築単位で不利を取らないようにします。そこで今回は「アクアブレイク」を使用できるのでパルシェンと、環境に多いと思われるゲンガーやメタグロスに対して強い「めざめるパワー地面」を搭載したウルガモスを採用しました。
ウルガモスの構成がかなり特殊ですが主に炎タイプに対して強いウルガモスを目指しました。ですので「めざめるパワー地面+サイコキネシス」を採用することでカバルドンステルスロックと合わせて軒並みの炎タイプに勝てるようにしました。
また、ラムのみはヒードランが後ろから出てきて毒を入れてサイクルを回すムーブに対して強く刺さるのと同時に、カプ・テテフが環境に存在しない故に化身ボルトロスの採用を試みるプレイヤーが一定数いると予想し、そのメタとして所持させました。
カバルドンとの持ち物の取り合いになってしまいましたが、カバルドンの主に防ぎたい状態異常が「ねむり」だけだったので今回はウルガモスにラムのみを持たせた次第です。

・サイクルを崩しに行く駒としてf:id:kiossamu:20160116191400p:plain
シンプルな積みポケモンを採用しただけではどうしても強力なサイクルを崩すことが困難な傾向にあります。そこで今回は「トリック」を採用したラティオスを採用しました。この技は他の積みポケモンとの相性も良好ですので比較的理に適った採用だと感じています。そして特筆するべき点は「めいそう」でしょう。ラティオスは基本的に竜・超の2ウェポンがあれば運用に問題が生じにくい事を経験的に把握していたこと、メガ進化が回復ソースを持っていたので「トリック」をした後に一度引いてから立て直すゲームが何度か考えられ、その際に強力な詰め筋に成り得るこの技を採用しました。

【結果】
2-2でした。パルシェンの使い方はやはり難しかったです。運負けしたり運勝ちしたりと忙しい一日でした。