悩、困、難

一部不快になる人がいるかも、いたらすまんこ

 

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ちんこ

 

コミュニティにおける大会や企画は財産なので盛り上がれば盛り上がるほどいいみたいな話なのと、継続維持の面で見て本当にその形でいいのかという疑念と、そもそもそれを考えるレベルには至ってないみたいな話にもなる。

・主催者の負担
言ってしまえば大会って石油王がボーンとお金をブッ込めばいくらでも豪華になる。ということは主催者のリソースが潤沢にあればいくらでも大会を豪華にできる。
景品が豪華な大会はそれだけ大会が盛り上がるけど、その反面大会へのイメージとして「豪華な景品があるもの」というものがついてしまうと「大会を開くハードル」が上がって「大会を開く」事が難しくなり「新規の大会が減る」という構図になりがち。
何回かここで書いてるけど、大会が潰れるほとんどの理由は主催者のリソース不足。主催者にだって人生がある。
とは言うものの葉桜杯もなんやかんやギリギリでやってたりもするので人のことは言えないかも。

・ZONeのスポンサードの際に気をつけた事
じゃあZONeのスポンサードとかってこれに該当しないんすか?みたいな話がリスクに挙げられるのだけど、一応気持ち程度には考えていた話。
自分自身、「主催者負担」の景品のリスクが大きいと思っていて、ZONe自体は自分のお金では買ってないので別にいいかなというのが一点。加えて、申請のラインが明確に設けられていて、普通の人でも通る可能性が十分にあるというのがもう一点。で、最後に僕以外にもZONeのスポンサードを受けられるようにスポンジさんや8lu君、塩麹さんに手順を教えて大会を開催したり(HydrMatch)、積極的にFrontierとTonamelを繋いで界隈のみんながなるべく受け取れる権利を得られるシステム作りにすることで、「大会間の格差」をなるべく減らした。去年の一年間でポケ勢の大会はほとんどTonamelになったので向こう側としても嬉しいだろうし、我々的にも使いやすいシステムが浸透したり、主催者負担が減ったりでここは上手くいった施策だと思う。
肉については後述。

・大会を開くリスクって結構大きいという話
対戦勢を蔑ろにするわけでは決して無いけど、大会を開いたり、企画を行ったときのリターンはあまりにも少ない。慈善活動はいつか主催者のリソースが枯れて滅ぶのがオチなので、大会はある程度の回数を開いたら必ずどこかで循環させないといけない。
じゃあそのシステム作りが非常に重要になってくるのだけど、これの成功率はかなり低いし、期間もかなり長い。
葉桜杯自体も雰囲気上手くいっていそうだけど、金銭的損失がかなり大きいのも事実で、正直褒められたものではない。とは言え、全部取り返せればそれはものすごくめでたいものだったりもする。
大会で発生した損失や投資を回収するというのは至難の技で、費用対効果だけでなく、時間対効果まで見たら回収できてる人間は自分含めていないと思う。100歩くらい譲れば僕自身が回収できてそうではある。
対戦をなぜやるのか?と言われたらそれのゴールは「勝ちたいから」や「楽しみたいから」という理由に行きがちだけど、大会を開く理由は「自己実現」だったり、「自己表現」だったり、あとは「無いから作る」が大多数を占める。「界隈を良くしたい」みたいな理由もたまに見るので主にこの4パターンが挙げられる。じゃあ大会を開くことでこのうちのどれがどれくらい叶えられるかみたいなところになってくると聞かれると、ほとんどが損失で終わるのが現実だったりもする。大会を開いて、最終的な実績は何?とかリターンはどれくらい?とか、具体的な数字とかは過去の大会を見てもほとんどないと思う。承認欲求では飯が食えない。

・大会による自己ブランディング
すると今一番熱いのは「インフルエンサー」が「自己ブランディング」として大会を開くこと。大会を開く「リソース」がないならある人が開けばいいというだけの話。
ポケソルなんかはこれで、潤沢なリソースを活かして大会を開く▶︎みんなの公共機関になることでポケソルのブランディングを確立していくみたいな流れが作れる。これのリターンが界隈からの信用だったり、大会のコンテンツ化だったりする。こうすることで「主催者のリソース不足」を解決できる。前述の「石油王」が「インフルエンサー」や「Youtuber」にスライドしただけ。とはいえポケモンの団体がポケモンの企画をやってくれるのがすごくありがたいみたいな話は間違いない。

・リターンが少ない
ではなぜあまりやらないかというと、大会で得られるリターンがかなり少なかったり、リターン自体がかなり不明瞭だから。最終的に得られるものの見通しも立ちにくく、やってる意味を見出すのが非常に難しい。本当に困難。それでもって大会を動かすのって普通に労力だったり、参加者とこまめに連絡を取らないと行けなかったりもするのでそこも難しい。ブランディングでやるのは普通にアホだと思う。大会を開いて運営するのも普通に技術がいるのでそこの習得からは普通に手間だと思う。

・継続を実現するために
継続するためにリソースが必要なのでそのリソースの確保手段が必要。葉桜杯は僕とさくらんさんとでぃーさんにノウハウがめちゃくちゃあったので初動からある程度のクオリティみたいなものは担保できた。とは言え界隈の流れや大会の拡大化に伴って人手や技術が不足してきたのと同時に、大会の主なリソース源や活動理由は参加者とのコネクションになってくるのでさっきの3人や結城君やくあぐ君の存在が重要になる。
ある程度継続ができると大会自体への信用が大きくなり、大会に"プレイヤー共通の"価値が生じてくる。もちろん大会それぞれに価値はあるけど"多くのプレイヤーに"信用、認知されている大会を作るのは難しい。

・大会のブランディング
継続こそ大会のブランディングとして有用だけど、実現するのは難しい。そもそも継続するためには信用が必要なため「継続のための継続」みたいなものが必要になる。いきなり大会を始めるのは「服を買いに行くための服」がない状態。
HydrMatchの肉なんかはこれで最初にある程度景品を出しておくことでそれを「一時的な信用」として置いておく。次以降は参加者の信用が一度集まった場所という信用、つまりは「継続の置き換え」ができた状態になるので、「継続のための継続」ではなくて、最初の一回は景品などで置き換えるしかない、みたいな状態。

・デザインと依頼費
イラストやロゴ、加えてPVは告知をする上で非常に重要な要素なのだけど、外注するなら基本的にお金を発生させるのが「普通」。なのだけど大会って普通に「リソース不足」なので正直これを用意するのはめちゃくちゃしんどいと言うのが本音。
だから大きな大会を運営しますと言う時は、正直団体内でロゴとか作れる人間が一人いるとめちゃくちゃ心強い。
一番いいのって大会を自己表現の場にすることで、大会を媒体にして作品を発信する事がデザイナーのブランディングにつながる状態。それをやるためには大会が大きくなければならない。

・大きな大会や企画の役目
葉桜杯が褒められたものではないとは言ったけど、かといってある程度の規模と信用があるのは事実。これでやるべきことは他の大会に気をかけたり、ノウハウを共有すること。ガラルユナイトと真皇杯はここがめちゃくちゃ凄いと思っていて、他の大会と連携することで他大会のサポートを行いながら自身の大会に繋げるシステムを構築している。葉桜杯は現状葉桜杯で完結してしまっているのでここはなんとかしたい部分かも。

・一番大事で大変なこと
大会のリソースを確保した上で一番大事にしなければならないのは「継続」。大会のノウハウなどは誰かが意図的に引き継がないとすぐにロストテクノロジーになるので、「継続が絶たれる」=「培ってきたものが全て無くなる」と同義。それか主催者か運営、スポンサーに相応のネームバリューがあって、大会や企画が消えたとしても、ネームバリューがある何者かが再興してくれるならそれはある意味では継続かもしれない。

 

ここまで考えてもおもんないので何も考えないで大会運営ができてるうちが華だと思います。冒頭で忠言したので自己責任で。