強いだけじゃ

不安が残る。

 

もし、このゲームで本当に生きていけるとしたらそれはどれだけ素晴らしいことなんだろう。

 

僕がポケモンをガチり始めた理由は自分の大会を伸ばしたいからというのは散々話してきたけど、ガチ対戦に触れるほど大会を作らなきゃという思いは強くなっていった傾向があって言ってしまえば鶏と卵みたいな感じである。当時の感情は6年前とかなのであまり覚えてないというのが本音だったりもする。

 

毎月末朝9時まで狂えるこのゲームの果てには何があるのだろうという疑問はこの界隈におけるタブーではあるけど、僕にはそれを無視するという事ができなかった。これだけ費やした時間は何処へ行くのだろうと、それだけが気になって仕方が無かった。

 

他にもランクバトル(レーティングバトル)には色々思うところがあってそれなりの結果を出しながらもやはりこの結果が人生に影響を及ぼすかと言われたらどうだろうとしか思えなかった。それは2200に届いた日は本当に嬉しかったし、最終1ページ目に自分のROMが記録された翌日は誇らしい気もした。ただ起きたら大学には行くし、街中で声をかけられることなんて物もなく、一日は何も変わらなかった。

 

何かはあってもいいよな、とは思う。「無いなら作れ」は僕によく言い聞かせる言葉であり、この時に関してもそれが頭を過った。

こんな話をしてもまともに取り合ってくれる人はいなかった。というか昔の僕はこれ程度ですらきちんと言語化できていなかった気もする。誰も理解させられないなら僕一人でやるしか無いよなとか、そう思った。

少しずつ、少しずつやろう。多分誰もが向き合いたくない問題だったのだろう。

 

今では当時と環境が変わりYouTuberという1つの選択肢ができた。でも、それはあくまで1つの選択肢でしかないよななんて思う。極論強いだけで良い、そんな物を目指したかった。それだけで生活が変わる、そんな環境が欲しかった。

別に自分自信がそんな生活を送れるかと言われたらそんなことはないと思う。別にそこまでポケモンが強い訳でもないし、なにか人を惹き付ける才能がある訳でも無い。ただ誰かがこんな生活を送れればなんて思う。

 

大会ってやれば1位とか優勝って絶対に生まれるんですよ。僕はそうじゃなくて、その人がどこまで行けるんだろうというか、その人をどこまでもってのがありますよね。

 

そんな言葉を聞いた。ランクバトルだってそうだった。最終1位は絶対に1人居る。別にそれがゼロになることはない。

趣味を趣味で終わらせないためにはどうすればいいのだろう。皮肉にも僕の現状はそんな事が無くなっている。生活の全てがポケモンに集約されている。これがどれだけ幸せなことか。ただそれでは絶対に足りなくて、もっと先へ、誰もがそんな生活を送る権利を得られますようにって、願うのは割とそれだけだったりする。

 

こんな文章を書きたい一日が始まった。