【はじめに】
こんにちは、たかきおすです。今回は最終シーズン使用構築紹介記事です。
並びは以下のようなものになりました。
今回はこだわりメガネを持ったカプ・テテフと木の実ランドロスに「ほろびのうた」を搭載したメガゲンガーを主軸にした構築です。
僕が好きな「対面操作+高火力」をコンセプトの一つとしています。
では紹介に入ります。
【個体紹介】
ゲンガー@ゲンガナイト
特性:のろわれボディ
ひかえめ:159-63-81-166-103-162
メガ時:159-63-101-210-123-182
シャドーボール / みちづれ / ほろびのうた / まもる
霊獣ランドロス@イアのみ
特性:いかく
わんぱく:192-165-140-x-119-111
じしん / がんせきふうじ / とんぼがえり / ビルドアップ
カプ・テテフ@こだわりメガネ
特性:サイコメイカー
ひかえめ:175-81-108-166-152-120
サイコキネシス / ムーンフォース / めざめるパワー(炎)/ サイコショック
ミミッキュ@フェアリーZ
特性:ばけのかわ
いじっぱり:149-152-117-x-125-116
かげうち / じゃれつく / のろい / トリックルーム
ポリゴン2@しんかのきせき
特性:アナライズ
のんき:191-100-148-125-124-72
おんがえし / れいとうビーム / イカサマ / じこさいせい
ゲッコウガ@ミズZ
特性:げきりゅう
おくびょう:157-90-87-154-91-182
ハイドロカノン / ねっとう / みがわり / みずしゅりけん
【構築の要点】
・サイコフィールドを利用した戦術
この構築におけるゲームの進め方です。まずカプ・テテフの対面性能で相手の1匹を持っていき数的有利の状況を作り出します。その後「ほろびのうた」を搭載したメガゲンガーを展開し残りの2匹を強引に処理してゲームセットに持っていくのが所謂「理想ムーブ」です。しかし、この2匹はミミッキュに不利を取ってしまいます。そこで光るのが「イアのみ」を持った耐久ランドロスです。
カプ・テテフを先発に出しミミッキュとの偶発対面ができたとします。その場合は耐久に振った木の実ランドロスに引き次ターンで「とんぼがえり」を撃ちます。するとサイコフィールド下でゲンガーとミミッキュの対面ができあがるためシャドーボールで縛ることができるのです。この時ミミッキュが耐久に振っていても確実に落とせるように性格は控えめとしています。また、テテフ-ミミッキュ対面で「つるぎのまい」をされていてもケアが効くようにランドロスは「+1じゃれつくZ」を耐えてそこから木の実が発動する調整になっています。
耐久に振ったランドロスは著しく単体性能が落ちるため基本選出軸に組み込んだ場合、選出のパワーを維持することが困難な傾向にあります*1。そこで「ビルドアップ」を採用して自身が勝ち筋になる事を可能とし、これによって基本選出の3匹が満遍なく活躍できる構築になりました。採用時点では明確な役割を持たない技ではありますが、試合の中で勝ち筋が1つ増えるこの技は要所要所で活躍しました。
・相手の鋼に対して()
カプ・テテフを活躍させる上で主な障害となる鋼タイプの処理ですが、ゲンガーの「ほろびのうた」のみでは明らかに対策不足であるため他にもいくつか用意することにしました。
現環境では色々なメガ進化ポケモンがいますが特にメタグロスに関してはカプ・テテフが苦手なポケモン筆頭と言って良いでしょう。ランドロスによる受けは「れいとうパンチ」により困難であることから「イカサマ」を搭載したポリゴン2を採用しました。
また、ポリゴン2の構成上耐久及び回復ソースを確保している鋼タイプ*2の突破が困難であるため「げきりゅうゲッコウガ」を採用しました。「げきりゅう」発動時の「ハイドロカノンZ」の火力指数*3は69300です。火力が生きる具体的なケースをあげると、後出し際に「ねっとう」が入ったポリゴン2であれば急所率、火傷率まで考慮するとだいたい落とせます。テッカグヤも特にD方面に振られていなければ余裕で飛ばせます。
構成に関してですが、「みずしゅりけん」はどうしても後手になりがちなバシャーモに対してよく機能するため、「みがわり」はHP調整やリザードンに対して置くことで安定した処理を実現することができるために採用しました。
汎用打点の選択肢として「ねっとう」と「あくのはどう」の2択が考えられます。今回は相手を引かせることが多いこのポケモンが最大限に活躍できる「ねっとう」を採用しました。対面からテッカグヤを焼けば身代わりを残しつつ突破できるようになることも見逃せない点ですね。
鋼タイプの中でもナットレイに対しては有効打が皆無な点についてですが、基本的にはカプ・テテフの「めざめるパワー」で無理矢理削ることでこのポケモンの一貫を作る事が多かったです。終盤数を増やしたように感じるポケモンではありますがプレイングで捲れると判断し軽視しました。
・構築の対応範囲を広げるために
本構築の最後に採用されたミミッキュは本構築において一番曖昧な枠ではありますが、重たい構築を綺麗に処理するためにはこのポケモンの採用が欠かせなかったように思います。「じゃれつくZ+かげうち」による強力な対面性能によって多くのポケモンと撃ちあえることや、トリックルームを絡めることでカプ・テテフの抜き性能を格段に上げることが可能となりました。また多くのギミックに刺さり、詰め筋にもなる「のろい」も最後まで採用し続けました。
他に採用を考えた「つるぎのまい」は崩しの手段としては優秀ですがゲンガーとカプ・テテフで間に合っていた事、「おにび」は命中率と構築内でのシナジーが釣り合わないと判断し最終的にこの構成に落ち着きました。
また、ポリゴン2に関してはボーマンダに対して投げることも多かったため「れいとうビーム」、そして幅広い相手と撃ちあえるように「おんがえし」を採用しています。
「おんがえし」を採用したことにより、水タイプのポケモンに対して削りを入れることができるため、それらの処理が楽になりました。また物理打点である事からウルガモスの起点になりにくくなったことも見逃せません。「れいとうビーム」をケアした交代先に大きな打点を入れられることもしばしばあり非常に役立ったと考えています。
【総括】
「滅びゲンガー」の汎用性の高さを武器に戦う構築ではありますが、このポケモンの性質上、選出段階において有り得る勝ち筋をどれだけ把握できるかがこの構築を扱う上で大事な要素だと感じました。勿論ゲンガー自体の使い方も非常に難しく、それなりに扱えるようになるまでにはかなりの時間と労力を要しました。
また、こちらの安定した回復ソース持ちのポケモンがポリゴン2のみであった事、相手の鋼タイプに対してカプ・テテフで超技を何度も打ち込み突破した試合もいくつかあり、このような体力管理が非常にシビアな対戦を難度も強いられました。
一見「ランドポリ2」の並びがあるためサイクルチックな構築だと思われますが、対面的な動きも多々あったこと、そしてゲンガーやゲッコウガを用いた崩しによって試合を決めた試合もかなり多かった事から万人が扱える「スタンダード」な構築と言っても良いでしょう。この構築には「ポケモンシングルバトル」における重要な要素がたくさん詰まっています。ですから私自身この構築と向き合う事でこのゲームに対する理解が非常に深まった気がしました。この経験を活かし次回作でも良い結果が残せるように精進する次第です。
対戦してくださったみなさん、ありがとうございました。ひとまずは終わってしまうゲームの構築ですが質問等ありましたらコメント欄にてどうぞฅ•ω•ฅ
【参考】
Happy*Canvas 【SM】シーズン5使用構築 眼鏡テテフ+木の実ランドロス【最終2159 - 6位】
最初から最後までつきっきりで協力を頂いたCalc.さんにはとても感謝しています。
本当にありがとうございました。
また、彼もシーズン6に使用した素晴らしい構築記事を執筆したみたいですのでぜひ見に行ってみてください。
【成績】
最終 2153 (9位)
TN Moon
初めての1ページ目です。とても嬉しいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
【追記】
バーチャルユーチューバーの夢咲楓さんにこのパーティを使って頂いてるとの報告がありましたので宣伝させていただきます。分かりやすい選出解説と、テテフの出しやすさとランドロスの詰め性能がよく出ている一戦ですのでぜひご覧になってみてください。
https://t.co/zbdlQ6gOhU